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実験段階のシステム

双方向型

障がい者ITバリアフリープロジェクト(仕様策定)

仕組みと概念

既存の電波、赤外線案内、ICタグ、GPS情報等を取り込み、携帯端末で位置、経路、施設情報を音声等で案内

概要

このプロジェクトは、既存の歩行者支援システムとの互換性を持ちつつ新たな技術を複合した統合的な端末の開発と、歩行者支援システムの共通仕様策定を目的とする事業である。

専用の接続アダプタを装着した携帯電話とセンサなどを組み込んだ白杖を併用し、利用者の現在位置周辺の情報提供・任意の目的地までの誘導情報提供・危険箇所の事前告知などを利用者の障害状況に適応するメディア・内容に変換して提供するシステムである。

歩行者端末は、「接続アダプタ」「GPS搭載携帯電話」と「RFID読み取り装置」「方位センサ」で構成されており、前の二つは一体化して分厚い携帯電話のような形で用い、赤外線や電波による既往の案内情報、白杖からの情報を処理し、利用者に伝え、後の二つは白杖に組み込まれて、点字ブロックのRFIDタグ情報の読み取りや方向の検知を行う。

想定利用対象

全盲、弱視、点字可読者、白杖利用者、盲導犬利用者

システムの特徴
  • 既存の歩行者支援システムのインフラを共用可能
  • 単一の端末で複数のシステムに対応
  • ホストコンピュータは必要としない
設置想定環境

既往システムが整備されている場所では利用可能であるほか、GPSナビゲーションによって任意の屋外箇所における位置、経路案内が可能である。ただし、GPSの場合、位置精度は現状では十分とは言えない。

お問い合わせ

  • メーカー:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
  • 問い合わせ先:044-520-5240