施設を中心とした運用中の音声案内システム
近づくと、施設側から自動で音声を発するタイプ
ブロックボイス
写真:設置状況

仕組みと概念図

感圧センサの付いた点字ブロックの上に人が乗ると、ブロック近傍のスピーカーから案内音声が流れる
概要
従来の各種音声案内装置は、各々専用の携帯端末が必要であったり、人感センサ(赤外線等)の場合は通過する人にもセンサが働き環境騒音になる。さらに方向を案内することも困難であった。本製品はこれらの課題を解決すべく開発した。
システム機器の構成は、@感圧センサ(1台)A埋設スピーカ(最大5台)Bコントローラ(音声装置本体:1台)である。
視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)の分岐点や終点、交差点に設置される警告ブロック部に埋設した感圧センサに利用者が立ち止まると、警告ブロック部の真横直下、または誘導ブロック部等に埋設したスピーカより、現在位置や目的地の方向等を案内する音声装置である。
なお、誘導ブロック部にスピーカがあるため、警告ブロック部に立つ利用者は目的物の方向も認知できる。
想定利用対象
全盲、弱視、点字可読者、白杖利用者、盲導犬利用者 その他:音声案内を必要とする全ての利用者
システムの特徴
- 携帯端末が不要なので、感圧センサに立ち止まるだけで、音声を必要とする全ての人が利用でき、目的物の方向案内も可能である
- 電波を使用しないので心臓ペースメーカー等への影響もない
- システムがいわゆるローテク機器の構成であるため、高度な技術進歩があっても互換性等を考慮する必要がなく、メンテナンスも容易である
設置想定環境
基本的には、視覚障害者誘導用ブロックが敷設されている音声案内が必要な歩道、通路(屋内外を問わない)。
音声による案内であるため、周囲の喧噪が激しい場所では利用者が聞き取れない場合があるが、視覚障害者は特に周囲の様々な音で場所を把握するといわれるため、逆に周囲の喧噪が少ない無人駅等への設置も有効と考えている。
但し、バリアフリー新法の対象箇所外のため、費用対効果の面からも設置事業者は少ないと思われる。
データ
- メーカー:日本道路
- 問い合わせ先:03-3571-4893