ホーム » 施設を中心とした運用中の音声案内システム » ボイスチェーン(FMラジオタイプ)

施設を中心とした運用中の音声案内システム

手に持つ端末から音声を発するタイプ

ボイスチェーン(FMラジオタイプ)

写真:点字銘板

写真:受発信機

仕組みと概念図

点字銘板に手が触れたことを受発信機が感知、案内音声をFMで送信、利用者は手持ちのラジオで聴ける

概要

平成12年に経済産業省の外郭団体である(現:(独)中小企業基盤整備機構)の委託を受けて、視覚障害者向け「手すり点字」製品を開発した。 その際、手すり点字だけでは、視覚障害者を安全に且つ正確に目的地に案内することが難しいことを痛切に感じた。

そこで、手すり点字を触れることで、音声が流れる仕組みを考案し、赤外線を使用して、使用者のみに必要最低限の情報を音声で伝えるボイスチェーンを製作した。

音声の受け取る方法は、小型スピーカから流れる音声、FMラジオを携帯している人には、ラジオでの受信(FM75.8MHZ)が可能となっている。 また、使用用途によっては、常時音声を流したいなどの要望もあり、内部スイッチの切り替えにより最短1秒間隔から3分間隔まで切り替えが出来るようにもなっている。

想定利用対象

全盲、弱視、点字可読者、白杖利用者、 視線の低くなった老人や子供も使用者の対象となると考えている。

システムの特徴
  • 赤外線センサーで音声を出すタイプを標準に、押しボタン式や、広範囲に反応する超音波タイプへの改造もできるようにし、汎用性を持たせてコスト低減を図った。
  • 用途変更の際に音声書き換えが出来るようメモリーカードを用いる仕組みになっている。
  • 「音公害」への対策として、デイナイト方式(昼間の音が夜間半減する機能)も搭載している。
設置想定環境

公共交通機関・官公庁・不特定多数の人が出入りする大病院、美術館、博物館 等

データ

  • メーカー:オガワ
  • 問い合わせ先:082-837-1010