音声案内システムに関する視覚障害者ユーザー調査
3.調査結果
1) 属性
@居住地
対象者の居住地域は、関東地方を中心に、北海道から九州まで全国に及んでいる。関東が45%、近畿20%、中部地方が15%の順になっている。また、居住地を政令指定都市・東京23区と、それ以外の地方に分けてみると、都市47%、地方51%と、ほぼ半々となっている。


A年齢・性別
年齢では、50代が全体の3分の1を占めており、60代以上が3分の1、残りが40代以下となっている。
特に、20代以下の若年層が少ない。
性別では、男性が60%となっている。

B障がい程度と等級
「全盲」が全体の6割以上となっている。
等級別では、1級が82%、2級が15%で、ほとんどが重度視覚障がい者で占められている。


C外出頻度
「毎日外出」が47%とほぼ半数を占め、次いで「週に数回」が22%。
両者をあわせると全体のほぼ7割が週に数回以上の頻度で外出していることになる。
一方で、外出が月1回未満の人も15%いることも見逃せない。

D外出方法と交通手段
最も多いのが白杖による単独歩行で、55%を占めている。
次いで同伴者との歩行が29%となっている。
交通手段では、電車・バスが80%と圧倒的に多いが、一部に自家用車やタクシーの利用がみられる。少数意見だが、「ヘルパーの車」 という回答もあった。


E外出頻度と障がい程度の関連
今回の調査では、全盲・弱視の別と、外出頻度に明らかな差異はみられなかったが、 外出が月1回未満のグループは、ほとんどが全盲の人で占められていた。
