音声案内システムに関する視覚障害者ユーザー調査
2.調査結果
4) 音声案内システムが必要な場所(設問3)
【設問3】 音声案内システムが必要な場所(AからK)に点数をつける
- ・とても必要(必要)3点
- ・まあ必要 (まあ)2点
- ・あまり必要とは思わない(不要)1点M
- A.最寄の駅やバス停から、施設に至るまでの屋外の経路(駅〜施設)
- B.市役所等、行政施設内 (役所など)
- C.医療機関内 (医療機関)
- D.福祉センター・点字図書館等の施設内 (福祉施設)
- E.図書館、生涯学習センター等の施設内 (図書館等)
- F.ショッピングセンター・デパート等の商業施設内 (商業施設)
- G.映画館・コンサートホール等の施設内 (映画館等)
- H.美術館・博物館・動物園等の施設内 (美術館等)
- I.観光地・温泉等 (観光地)
- J.宿泊施設 (宿泊施設)
- K.遊園地・運動公園・スポーツ施設等 (遊園地等)
@全体の傾向
この設問では、各場所毎に、必要度を1〜3点で評価してもらっている。
最も得点が高かったのは、最寄の駅やバス停から、施設に至るまでの屋外の経路で、ほとんどの人が2点以上をつけ、8割の人が3点をつけている。
次いで、ショッピングセンター・デパート等の商業施設内、宿泊施設と続く。これ以外の場所については、あまり差異は見られなかった。
A必要な場所と属性
居住地別でみると、全体に、都市居住者のほうが、高いスコアをつける傾向にある。
特に、医療機関・福祉施設・商業施設・映画館・観光地・宿泊施設で、地方より割合が高くなっている。(図_36 参照)
性別では、女性のほうが、高いスコアをつける項目が多かった。具体的には、医療機関・福祉施設・映画館・観光地・宿泊施設で、女性のほうが、高いスコアをつける割合が高かった。(図_37 参照)
障がい別では、両者のニーズの違いがはっきりとしている。(図_38 参照)
全盲の人は、駅から施設への経路・医療機関・福祉施設・宿泊施設のニーズが高い。
弱視の人では、商業施設・映画館・美術館・観光地・遊園地のニーズが高くなっている。
外出頻度・外出方法からみた差異はあまりみられなかった。同伴者と外出する人も、単独で外出する人と同様に、様々な情報を必要としている。